Treasure Japan Reserch

 

 TREASURE JAPAN RESEARCH RSS Icon TREASURE JAPAN RESEARCH RSS Icon

◎埋蔵金関連ニュース<2000~2001年>バックナンバー

◎埋蔵金関連ニュース<~1999年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2000年~2001年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2002年~2007年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2008年~2013年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2014年~最新版>へ。

見逃せない書籍が発刊されました。

 それは新人物往来社から2001年1月15日に刊行された『徳川埋蔵金検証事典』(川口素生著/税別2500円)です。
 徳川関連の書籍は特に多いが、そのほとんどが従来からの“通説”を元に実地調査したにすぎないレベルのものといえるだろう。で、この1冊をなぜすすめるかといえば、著者の川口氏は法政大学文学部の史学科卒という歴史研究家で、いわば歴史の“プロ”。史料をどのように掘り下げればいいか、に一番精通した“プロ”が徳川埋蔵金に挑んだのだ。
 闇雲にシャベルを握るのもまたひとつのスタイルかも知れないが、それでは「宝探し」というレジャーにすぎない。そしてそれは往々にして一般の方々が思い描く典型的なスタイルで、実際は埋蔵金といえども“正統”な歴史の一部分である、という観点からは迷惑以外のなにものでもない。
 面白半分で取り上げるTVなどのマスコミ報道も、またその轍を踏んでしまっているといえる。とまあそれはともかく、川口氏は戦前戦後、世に出た史料を再検証すると共に、最新の情報を追い求めて現地取材を行うことで、現状で考えられるうる徳川埋蔵金の全貌という研究成果にまとめ上げて発表してくれている。
 全国四十数カ所といわれる徳川関連の埋蔵金の伝承・伝説を検証し、全体を「徳川三代の埋蔵金」「小栗上野介の埋蔵金」「彰義隊・榎本艦隊の埋蔵金と沈没船」の三部に分けて構成している。そのそれぞれに歴史の“プロ”としての検証を加え、信憑性などを客観的に評している。圧巻は巻末の「徳川埋蔵金関係年表」でさすがに歴史学者の面目躍如と行ったところだろう。
 ぜひともお見逃しなく。

世界最大の金塊がギネスに

 2000年7月29日付けの朝日新聞朝刊の記事から。
『世界最大の金塊がギネスに
 三菱マテリアルは28日、同社がギネスブックを発行している英ギネスワールドレコーズから「世界最大の金塊を製造した企業」として認定された、と発表した。
世界最大の金塊は重量が200kg、底面が195mm×405mm、上面が145mm×355mm、高さが160mm。京都の金閣寺に施された金ぱくの量の約10倍に相当するという。鋳造では、大型の鋳型を開発し、独自の温度管理の技術を用いて表面をなめらかに仕上げた。金塊は関係会社が経営する観光施設「土肥金山(静岡県田方郡土肥町)で一般公開されている。』
 重さ200kg! 寸法からするとおなじみの“インゴット”の大き目なものみたいで、残念ながら秀吉や家康が作らせたような特別なカタチをした金塊ではなさそう。平均的な金山の金の含有量である「1トンあたり5グラム」からすると、実に4万トンの鉱石から作られたことになる。
ちなみに土肥金山といえば、大久保長安の管理下にあった時期に黄金が埋蔵されたという説もある有名な金山。
世界最大の金塊を見学ついでに探索に出かけてみてはいかがでしょう。

閑話休題

 2000年5月20日付けの朝日新聞朝刊に、
『菱刈金山に新たな金鉱脈 --住友金属鉱山--
 住友金属鉱山は十九日、同社が所有する金山「菱刈鉱山」(鹿児島県菱刈町)で新たな金の鉱脈群を確認した、と発表した。今後、ボーリングして規模や品質の確認作業に入る。一九八五年に開山した菱刈鉱山では、これまで九つの鉱脈群が見つかっている。同社では「十番目の鉱脈群として開発されることが期待される」と話している。』
 というベタ記事が掲載されていた。
 ご存じのとおり、鹿児島県の菱刈鉱山といえば、世界に誇る超優良金山。まさに「ジパング」の名に恥じないほど品位の高い金鉱石を算出することで有名だが、さらに新たな鉱脈発見のニュースなのだから、本来ならもっとビッグな扱いでもおかしくないはずなのだ。(2月29日付けの朝日新聞朝刊=下の記事を参照してください)
 まあ、世間一般では株屋さんくらいしか注目しないニュースなのかもしれないが。多分アメリカやアジアのコンピューター関連ハードウエア・メーカーさんは大注目してるだろう。というのもいまや金は装飾用に使われる以上に産業用には 欠かすことのできない資源で、特に今後携帯PCなどの普及に伴って需要は急増する一方。
 自然金がつきてしまったら、次は埋蔵金なんてことも!?

手前味噌、宣伝入ってますが……ギャラは頂いてません。

 角川春木事務所から『夢の見積り書』という書籍が発行されました。 (2000年5月8日発行、税別1,800円)
 いろいろな“夢”を紹介したもので埋蔵金関連の書籍ではないのですが、この中の“夢”の1項目に「埋蔵金探し」が取り上げられることになりました。「“夢”なんて、冗談じゃない」と怒られるかもしれませんが、まそこは大人の余裕でご容赦を。
でこの書籍の編集をしている方から連絡がありまして、「埋蔵金探しに関してまったく分からないので協力してほしい」とのこと。勝手にいい加減なこと書かれるよりは、情報を出してちゃんとしたものにしてもらったほうが良いと思いまして、協力することにしました。
で、できあがったのが『夢の見積り書』です。
200数ページのうちわずか5ページ、それと「究極のギャンブル」というサブ見出しがちょっと気になりますが、ま、それなりの内容にしてもらえた、と思っております。ちょっと本屋で立ち見でもしてみて下さい。

ちょっとコーヒーブレークの話題をひとつ。

 それは、2000年2月29日付けの朝日新聞朝刊で、
 『何でも日本一 金山
 鹿児島県菱刈(ひしかり)町にある住友金属鉱山は、1999年12月までに約103トンの金が掘り出され、累計産出量日本一。85年7月の産出開始からわずか12年足らずで、約400年の歴史を誇った新潟県・佐渡金山(89年に閉山)を抜き、今も記録を更新し続けている。
 特徴は、鉱石1トンあたり45-50グラムという金含有量の多さ。「世界の金山の平均は1トンあたり約5グラムですから、世界でもトップクラスの含有品位です」と同社の広報担当者。
 年間産出量は7-8トンで、全国の産出金量の9割以上を占める。埋蔵量は少なくともあと160トンはあると推定され、20年以上は掘り続けることができそうだという。』
 という記事が紹介されていました。
 佐渡金山の閉鎖のニュースの時は、さすがに歴史の移り変わりを感じさせられたものですが、さりとてそれで黄金の国「ジパング」がなくなったわけではなくて、それに変わる、いやそれを早くも上回る産出量を誇る金山が存在するというのは、まさに感慨深いニュースでした。
 今や金は財産や貨幣としての役割ばかりではなく、電子機器等の最先端技術には無くてはならない存在となっていることはご存じの通り。その意味でもこの優良金山の存在は心強いものといえるでしょう。
 ちなみに人類が今日までに掘り出したとされる金の量はなんと8万トン。それでもプール数杯分というのですから、身近とはいえやはり貴重な金属なわけです。

一応ご紹介。'99年末に発行されたいわゆる(!?)「入門書」

 今年は年明けと同時にちょっと気になるニュースで揺れたこの業界(!?)ですが、皆様の作業は、はかどっておられるでしょうか。で、さっそくですが新刊本のニュースをひとつ。
 ちょっと気乗り薄なのですが、一応関連書籍には変わりないので紹介しておきます。
 それは、1999年の12月8日に同文書院から発行された『埋蔵金の掘り当て方』(非日常研究会著)というもので、同社の「非日常実用講座」というシリーズものの第18弾です。同社からは『図解財宝発掘マニュアル』(時實雅信著/1300円+税)という書籍も、1998年の12月に出ているのでご存じの方は多いかもしれませんが、それとはまたちょっと違った「入門書」。「入門って何?」といわれそうですが、これから始めようと言う方に対するガイドとしての存在というところでしょうか。
 ただ、先発の『図解財宝発掘マニュアル』がけっこう「まじめ」なガイドに徹していたのに対して、こちらはちょっと斜めに構えている部分あり、という感じです。
 それと、タイトルは『埋蔵金の掘り当て方』ですが、埋蔵金関連は224ページ中76ページ(しかもそのうち半分近くは沈船関係)で、その他は、「恐竜化石の掘り当て方」「古代遺跡の掘り当て方」「金鉱脈の掘り当て方」「油田の掘り当て方」「井戸・温泉の掘り当て方」「新星の見つけ方」となっている。
まあ、ここまで書けば内容は推して知るべしでしょう。

ちょっと大げさじゃありません!? でもホントなら、かなり気になるニュース!!

 それは、2000年1月17日付けのスポーツニッポンの記事。
 『出た徳川埋蔵金--240万両の一部? 山梨で小判1枚』(都内版)、『「徳川埋蔵金」発見--山梨で小判1枚、地元発掘団が』(地方版)等のショッキングなタイトルで伝えたものだ。
記事の内容は、
『徳川埋蔵金の一部とみられる小判が昨年12月、山梨県南巨摩郡増穂町で発見されていたことが分かり、発掘を進めている地元グループが今日17日、記者会見を開く。
 このグループは「舂米(つきよね)埋蔵金発掘実行委員会」で、昨年行ったボーリングと掘削作業の土砂から小判1枚を発見。同委員会によると、この小判は天保小判とほぼ同じものとみられており、埋蔵金の一部との「信ぴょう性は高い」としている。現在は遺失物として地元鰍沢署で保管されており、きょうの会見後に報道陣に公開される予定。伝説では、埋蔵された小判は240万両とも言われており、同委員会は今後本格的な発掘調査を進めるとしている。なお、徳川埋蔵金をめぐっては、過去に発掘資金をだまし取る詐欺事件なども起きているが、本物なら大発見となる。』(記事が要約されている千葉版から)
 というもの。
 舂米が有力なポイントであるのは徳川関連の埋蔵金を調査されている方なら周知の事実。これまでも幾度と無く調査された(現在も調査されている)地点だから、余計に気になるところ。
 そこで疑問になるのが……なぜ1枚? そしてなぜ発掘作業中ではなく、「掘削作業の土砂から」なのか? 等々といった疑問が続々出てくるはず。だからといって、けっして発掘作業にあたっている方々を批判する意図はありませんので誤解無きよう(まだスポーツ誌の報道を見た段階ですから)
 というように現時点ではあまりに情報がないので、1月17日に行われるという「記者会見」の内容を検討してから、続報できればお伝えしたい。それほど重大なニュースではありますので、いちおう速報しておきます。
 スポニチさんあまり驚かさないでください! そしてその後の詳報を必ずフォローしてください!!

◎埋蔵金関連ニュース<~1999年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2000年~2001年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2002年~2007年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2008年~2013年版>へ。
◎埋蔵金関連ニュース<2014年~最新版>へ。

埋蔵金関連ニュース

埋蔵金の歴史&雑学

埋蔵金関連書籍

埋蔵金関連法律&法規

埋蔵金探査機器

金の科学

通貨・古銭

和暦年表

Treasure Japan Research

サイトマップ

ココログ版

Treasure Japan Research
「日本の埋蔵金」研究所へ